介護職というと、「キツくて給与が安い!!」というイメージが強くありませんか?
まあ、お察しの通り給与は高くありませんが・・・
ぼく自身、実際に転職するまでは
「介護職って手取り10万円台しかない超低賃金・重労働なんでしょう〜」
と思っていました・・・
ただ実際働いてみると、給与は低いとはいえダブルワークしながら日々倹約しないと生活がままならないというほどではなく、仕事環境も以前勤めていたブラック企業よりはマシな環境で働くことができています。
もちろん労働環境自体は、働く介護施設により千差万別なため安易に転職を決意せず見極めは重要になってきます!
この記事内でも、いい介護施設の見分け方を紹介してますので介護業界に転職を検討されている方はぜひ参考にして頂けたらと思います。
まずは気になる現役の介護職員が給料をどれぐらいもらっているのか公開していきたいと思います。 介護職員になると、どれくらいの生活をしていけるのかも感じてみてください!
デイサービス生活相談員 気になる月の手取り額は【約⚪︎⚪︎万円】
生活相談員の給与額
・基本給 約20万円
・残業代 約4万5000円
・通勤費 約7000円
【合計25万2000円 】
ここから、控除額を引くと手取りは約20万円になります。
2021年5月分の給与は¥204、608円でした… 正直30歳になって、手取りで20万円というと低いとは思いますが、今時わりとこれぐらいの給与の方も多いのではないでしょうか?
正規社員の方では、年代別の平均値で見ると
・20代で、年収352万円(月収約29万円)
・30代で、年収447万円(月収約37万円)
・40代で、年収511万円(月収約42万円)
では正社員の方の、年代別中央値で見ると
・20代で、年収330万円(月収約27.5万円)
・30代で、年収400万円(月収約33万円)
・40代で、年収450万円(月収約37.5万円)
やはり、介護職は他の業種に比べると低いようですね・・・
管理者などの役職つきになれば、中央値には届くかなといったところでしょう
では非正規雇用と比べると、年代別の平均で
・20代で、年収263~290万円(月収約22~24万円)
・30代で、年収290~万円(月収約24万円)
・40代で、年収290~万円(月収約24万円)
一見「非正規の方の方が給与がいいじゃないか!」と思いそうですが、介護職でもボーナスはあるんです。
ボーナスを加味すると、非正規の方よりは給与面では少しだけいいのかな?といった感じですね
それに、非正規の方は年齢が上がっていっても年収があまりあがらない傾向にあります。まあ、いうても介護職もそこまで上りはしませんが、それでも非正規雇用の方よりは少し高いといったところでしょう。
さらにいうのなら、入所系のサービスであればもう少し残業代や夜勤手当てもつくでしょうからもう少し給料もいいはずでしょう! ただ、割りに合っているかと言われれば… 「うーん、微妙なところ(笑)」といった感じでしょう。
みなさんが嫌がっていることをしていると考えれば、金額は少し見合っていないのかもしれませんが正社員になりやすいことを考えれば、非正規の方などは一考の余地があるかもしれませんよ
介護職員にも【ボーナス・昇級】はあるの?
介護職って、給料安いって聞くしボーナスも昇給もないんじゃないの?
介護職員って聞くと、ボーナスもなさそうな気がしますよね〜
でも、少なからずいただけているんです!
基本給が約20万円のため、年に2回基本給1ヶ月分のボーナスを出して頂けております。
ボーナスというと、基本給2、3ヶ月分という会社が多いかもしれませんが、まずボーナスが出ることに感謝しなくてはなりません!
コロナで売り上げが下がっている中にも関わらず、前年も少しながら頂くことができました。介護職員は給料が安いと思われがちですが、今は日本の企業全体が低賃金に落ちいっている状態と言えるでしょう・・・
今後、少子高齢化社会が進むことを考えると食いっぱぐれないことを考えれば、案外悪くない選択肢になり得るかもしれませんよ
ただし、この給料が年功序列制でガンガン上がっていくことはないと考えてもらったほうがいいです!
介護職員の給料が低いことにはそれなりの原因があり、給料が上げづらい構造になっています。 そのため、役職が上がることで給料が増えることはあるのですが、同じ役職のまま給料が上がり続けることはなかなか難しいのです。 でも、全く希望がないかといえばそうではありません。 ぼくがいる店舗では、売り上げもなんとか黒字を維持して保っているので、今年度は昇級されるという話がありました。 緊急事態宣言などの特殊なことがなく、成果を上げていれば昇給も賞与も見込めます
【手取り20万円】介護職員の生活ぶりとは?
・家賃 4万6000円
・駐車場 7000円
・借金 1万5000円 (奨学金)
・通信費 1万5000円
・光熱費 1万円
・食費 5万円
・交際費 2万円
・積立投資 2万5000円前後
【支出合計17万3000円】
なんとか、多少の余力を残しつつ生活できています。 ただ、冬になると光熱費が倍ぐらいに跳ね上がってしまうのでボーナスを当てにするか、貯蓄を取り崩さなくてはならなくなります。
今後、結婚のことなども考えると気が遠のいてしまいます… とはいえ、最近は夫婦共働きが当たり前の世の中にもなってきています!。
介護職員であっても決して生きていけないような収入ではないので参考にしてみて頂けたらと思います。
介護職員の残業時間は、どれぐらい?
給与も低くて、労働環境もよくないではやってられないですよね?
介護職員の残業時間って、実際どれぐらいなのかは気になりませんか?
ぼくが働いている「デイサービス」の場合には、ご利用者を返してしまえば、とりあえずひと段落・・・
ですが、もちろん次の日の準備であったり、書類などの事務作業があるのでまったく残業なしとはいきません。ぼくも、転職したばかりの頃は書類にも慣れておらず時間がかかり1日3〜4時間は残業していました。
ただ、業務に慣れてきて効率化していけば1日の残業も1〜2時間程度で済むようにはできます。
ご利用者の利用時間は制度で決められており減らすことができないため、送迎で送り届けるまでどうしても時間が削れない部分もあり「残業0」は難しいと思いますが、送迎の移動中なども業務時間になるので、実働という意味では思っている以上には多くありません。
また、ぼくがいるデイサービスの場合には送迎後に緊急のことなどがなければ直帰することも可能となっているので残業がほぼない日もあります。
施設により、そのあたりの個別ルールなどは違うので転職前に聞いてみるのもいいかもしれません。
生活相談員のままで、結婚後「専業主婦」はむずかしい・・・
ある程度の年齢になって、考えるのが『結婚』ですよね?最近では結婚しない人も増えてはきていますが、それでも誰しも一度は考えたことがあるでしょう。
じっさいのところ生活相談員のままで、奥さんを養っていけるのかというと・・・
正直、キビしいところでしょう。手取りで20万、ボーナスもありますが、奥さんを養いながら生活していく余力はありません。生活相談員のまま結婚を考えるのであれば、夫婦共働きは必須です。
ただ、良い点をあげるとすると介護職は意外と職場での出会いも多いという点です。ぼく自身も、職場での出会いから結婚にいたっていますし、介護職をしている友人も同じ職場の人と付き合っています。
お互いに仕事の大変さもわかっている上、排泄処理や入浴介助などの仕事にも慣れているため子供ができた時や、両親が高齢になり介護が必要になった時にも助けあえるので穏やかな関係のよきパートナーを見つけやすいかもしれません。
専業主婦にしてあげることは、給与面から難しいかもしれませんが、介護職の経験を活かしてよき父親にはなれるかもしれませんよ。
給与水準は高くないが、介護職ならではの魅力!
転職面においての魅力ポイント
介護職はけっして給与の高い職種ではないですが、転職のしやすさという魅力はあります。
・学歴不問
・資格不要
・未経験歓迎
などなど、転職するハードルはかなり低くなります。
ぼく自身も、
・「いまいる会社をすぐにでも辞めたい」
・「できる限り転職活動に時間をかけずに辞めてしまいたい」
という一心で、介護職ならすぐに転職できるだろうと考え転職しました。
実際、面接を受けて採用結果が出るまでトントン拍子ですぐに内定が決まりました。
(むしろ、前にいたブラック企業を辞めるのに時間がかかったのは別の話です・・・)
もちろん、たまたま運がよかったというのもあるでしょうが、介護業界はどこも人手不足!
その上、高齢者は増えてきているので需要は高まり施設も増えて、求人数も増しています。
また、あまりおすすめはしませんが万が一就職先でソリが合わず辞めたくなった時に次の就職先が見つかりやすいのも介護職です。
やはり、1番は仕事内容よりも会社内の人間関係が仕事を長く続けられるかに関わってます。
こればかりは、転職してみないとわからないので転職しやすいというのはかなりの利点です!
介護職ならではの魅力ポイント!
転職が他の職種に比べてしやすいというのも介護職のひとつの魅力だとは思いますが、介護職自体にも魅力はもちろんあります!きついこともありますが、やっていると案外楽しいものです。
・人と人とのつながりを感じられる
・誰かのためになる、感謝される
ぼく自身は、高校生の頃からアルバイトなども経験してきましたが、介護職以上に人に感謝をされる仕事はありませんでした。
「誰かの役に立っている」
「感謝されることを実感できる」
こんな職種は、介護職以外にはなかなかありません。
もちろん、感謝だけでは生活はしていけませんので給与水準も上がって欲しいものです・・・
介護職が給与を上げるための方法
給与水準は高くない『介護職』ですが、介護職ならではの魅力はあります。それでも、やっぱり給与が高いに越したことはありません!
介護職が給与を上げる方法をお伝えしたいと思います。
・役職UPで給与もUP!
・施設の【利益最大化】!
・より【待遇のいい施設への転職】!
・役職を上げて給与を上げる
1番簡単に給与を上げるのであれば、【昇進して役職を上げる】ことです。
下っぱ介護職よりも役職という肩書きがついた方が、給与は当然多くなります。(役職にもよりますが、実質2〜5万円は手取りで上がるでしょう)
実をいうと、ぼく自身も生活相談員から管理者へ昇進し役職が上がったことで給与は上がっています。年収で約50万円ほどは上がりました。
ただ、赤字店舗だったのでそれほど給与が上がっていないのは、また別の機会に・・・
もしも、いまいる施設で【手っ取り早く給与を上げたい】なら昇進するのが無難でしょう。
ただし、役職が上がる分責任や仕事は増えるので昇進の話があっても安易に受けるのはやめたほうがいいです!介護職は、高齢者のサポートをする大事な仕事な分、責任は重い仕事になります。一つの小さなミスでも来ている方に危険を及ぼしかねない職種です。その上で管理職になるということは、スタッフの行うサービスに対して責任を持たなくてはならない重要な役職になるため、「給料上がるなら、やります〜」と安易に受けてしまうと、手痛いしっぺ返しをくらうことになるでしょう・・・
ぼく自身も、現状の給与や待遇で割に合っているかと言われるとまったく割に合わないと思います。
とはいえ、管理職になることで -できること- もあります。
施設の運営の方針や方向性などは、管理職にならなければ決定権はありません。
・「こうした方がいいのに」
・「こういうサービスを新たにやりましょう!」
などと思うことがあっても役職のない人間がうったえたところで、よほど説得力があるか理解のある上司や代表がいない限り実現しないのが現実です・・・
まさに、ぼくが管理職になったのもそれが理由でした!
ぼくが管理者になる前からいた管理者が、あまりにも売上などの数字が読めなく、口だけの管理者だったため
「・・・さすがにこのままだと会社潰れるわ」
と、思ったのがきっかけでした。いまは、ぼくがいる店舗はスタッフの尽力もあり黒字化できていますが、今度はもう一店舗が赤字で苦しんでおります。
「給与を上げたい」「自分の理想の施設にしたい」という思いがある方は、昇進を目指すのがいいと思います。
・売上だけでなく利益を追求
介護職が給与を上げるもう一つの方法は、【いまいる施設の利益を最大化する】ことです!
売上が上がり、利益が上がることで会社自体に体力がつき、職員への待遇もよくなっていきます。
介護職が直接的に売上を上げるのはむずかしいかもしれませんが、サービス品質が上がれば評判は良くなり売上増加の貢献につながります。
もどかしいのが、介護職がいくら頑張っていても貢献度が見えにくいというところです。売上が上がっても、管理者の采配と思われることが多く、介護職が評価されるのはその次くらいでしょう。
本来であれば、管理職が介護職の仕事ぶりを把握し、さらにその上の人に伝えていくのが管理職の仕事であるのですが、なかなかそれができている『いい上司』というのは少ないものです・・・
うちの管理者も、ぼくらの前ではいい風に言ってたりしますが、代表には「自分の力で〜」と、すべて成果を自分の手柄にしていますね・・・
まあ、それを鵜呑みにしてしまう社長も社長ですが・・・
なので、より見えやすいところを改善していくのがポイントです!そのためには、売上と併せて利益の向上が重要になります。
人件費や物品など経費の削減、その他介護保険サービスは【加算制度】になっています。必要なサービスを増やせば、それに見合った加算が増え報酬が増える仕組みです(算定条件などがあり簡単に増やせるものではありませんが)。
こういった、内部的なものを変化させていくことで介護職であっても、利益の貢献をしていくことができます。
ただし、やるだけではダメです!目に見えなければ、「なんとなく改善した」「管理者の采配」と待遇になんの変化もなくなってしまうでしょう。しっかりと数字として見えるよう、記録し報告することが大事です!
・人件費であれば、一日何時間削減できるようになったのか?
・諸経費であれば、月にいくら浮かせられるようになったのか?
・加算であれば何人取得できて、何をして取得にいたったのか?
ほんの一例ですが、これらのことなどをしっかりと記録・報告することで売上や利益が上がっていれば、介護職でも給与UPにつながっていきます。ただ、「私は頑張っている」「売上に貢献している」というのではなくどう頑張ったのかを明確にするスキルが必要です!
・転職するだけでも給与UP!?
現状、介護職は人手不足が深刻です。少子高齢化はいまだに進んでおり、高齢者人口は増えつつあります。介護業界は人材の確保に四苦八苦しています。
外国人人材なども取り入れていますが、まだまだ人手不足は深刻です。外国人労働者の方たちは仕事熱心な方が多いですが、言語の壁はあるため施設運営をしっかりとできる人材確保は介護業界にとっても最重要の項目となっているでしょう。
そのため、より待遇のいい施設へ転職をするだけでも年収が上がることがあります。
ただし、転職で気をつけたい点もあります
・施設開設に伴う新規採用
→この場合、施設側のマニュアルがまったくできておらずてんやわんやでかなりキツイです。給与は高く設定してあることが多いですが、体力的にもメンタル的にもやられてしまうことが多いです。
・赤字施設の職員募集
→赤字の施設というのは入ってみるまで見抜くのは難しいですが、介護施設では少なくありません。場合によっては、人があまりにも来ないため給与を高く設定していることがあり「ラッキー♪」と安易に入社してしまうと大変です。赤字が続いているのは、それなりの理由があり大概施設の内情はよくなく社員同士もギクシャクしていたりします。
多少給与はいいかもしれませんが、避けるのが無難です。
上記施設は給与UPは見込めるかもしれませんが、それに見合った仕事量でなく激務のことが多くすぐに再転職する羽目になってしまうかもしれません。介護職であれば、そういった際にすぐに転職できるのは魅力の一つではありますが、あえて過酷な施設に転職する必要はないでしょう。
介護施設で【いい転職先の選定方法】は、
・『売上・稼働率が高い』
・『職員の勤続年数が長い』
店舗を探すことです!
稼働率とは、介護施設では人員や施設の大きさに対して最大何人まで受け入れが可能ですという決まりが介護保険法によって厳しく定められています。仮に1日35名が定員のデイサービスで土日休みであれば、35×5=175人が1週間の定員になります。それに対して、実際何人来てくれているのかという比率を介護施設では稼働率と呼んでいます。この稼働率が高ければ高いほど、採算がとれている施設になるので狙い目にはなります。
ただ、施設の種類によっても違うので転職をする際には実際の施設の雰囲気や来ている方の様子なども見れれば見せてもらった方がいいでしょう。(稼働率が異様に高いかわりに、他の施設では受け入れられないような重度の方ばかり受け入れているという施設もあるので注意が必要です)。
また、職員の勤続年数が長いということはそれだけ職員にとって居心地のいい施設というのは介護職を経験していない方でもわかるでしょう。ただし、こういった施設で空きが出ることは少ないためなかなか転職市場に見当たらないことが多いです。面接の際などに、もし他の職員の勤続年数が長くたまたま欠員が出てしまった施設であればあたりの可能性は高いでしょう。
いい施設を見極めて、転職するのは年収UPの最短ルートです!
ぜひ、いい施設を見極めて年収UPにチャレンジしてみてください。
※まとめ
・【手取りは20万円〜】ほど、役職が上がれば給与UPも!?
・【ボーナス】や【昇給】は少ないながら介護職でもある!
・毎月贅沢はできないが、貯蓄をしつつ【ボーナス月】にはプチ贅沢を楽しむ余裕はある
・介護職の魅力は給与だけにあらず、転職のしやすさは魅力的!
・介護職の給与UP施策3選 昇進・利益貢献・転職!
介護職転職なら ケアジョブ!
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